天国へ旅立った愛する猫【わーすけ】への手紙【番外編】

 

【天国へ旅立った愛する猫

(わーすけ)への手紙】

早いもので【わーすけ】が天国へ

旅立って８ヶ月の月日が過ぎた。

縁側で、ふと外を見ていると

同じように外を眺める

【わーすけ】が

隣にいる気さえしている。

ご飯が欲しい時、

外から帰ってきた時……

【へぇ～】と

悲しげに鳴く【わーすけ】

それもこれも、足を大怪我して

すっかり猫が猫嫌いになった頃から

そういう鳴き方になったように

思える

覚えているかな？

その時、倉庫の高い所に隠れ

一向に出てこようとしない

【わーすけ】に

梯子をかけ、背伸びしながら

餌を運んだのを…………………………。

汗をかき、蚊に刺されながらも

【わーすけ】が

死んでしまうのでは…………と

必死だった。

足が、もとに戻る迄…

一年程かかったが

見事に復活した！

………と思っていた。

そしたら今度は頬っぺたが

１．５倍程に腫れ、

口内炎との診断を受ける。

薬を飲んで１週間目に

一時間半の ひきつけを二度

繰り返し、そこで

【もうダメなんだ……

口内炎なんかじゃないんだ…】

と悟った。

苦しそうにしている

【わーすけ】を見て……

【もういいよ。充分頑張った。

楽になっていいんだよ】と言って

部屋の電気を消してあげると

目を見開き、口を大きく一回開けて

静かに旅立っていった。

もっと早く電気を消してあげてたら

苦しまずにすんだのかもと

後悔している。

【わーすけ】が旅立ってから…

年老いた家族は、悲しみで

食事を１日とらなかった…

私まで悲しんでいると、

益々落ち込むだろうと

そういう姿を見せないよう

つとめた…

本当は泣きたかったけれど……

 【わーすけ】の人生は

辛い事だらけだったように

思えてならない。

【わーすけ】幸せだったのかな？

だけど私は【わーすけ】が

いてくれるだけで、幸せだったよ。

 ……思い出も良い思い出ばかりだ。

 そっち(天国)で、

のんびりできてるのかな？

輪廻転生が本当にあるとするのなら

もう一度、私のもとに

戻ってきてくれるのかな……？

でも今はそこで休むんだ…………。

ゆっくりとね。

寂しくなったら、

【わーすけ】が眠る、お墓に

大好きだった好物を持って

会いに行くよ

【わーすけ】

忘れたりなんかしないよ……

季節はもう秋、

肌寒くなってくると

膝の上に丸くなって

動こうとしない【わーすけ】の

温もりを思い出す…

ぽっこりと空いてしまった

指定席……

代わりなんていない。

今年の冬は心の芯から

冷えそうだ……………………………。

最後迄ありがとうございました。

※本日は【番外編】と

                             なっております。